永遠の愛

「あー…そうだ」


そう言った翔は私の頭から手をスッと離し、言葉を濁す。


「うん?何?」

「月曜の夜さ、あけとけよ」

「って言うか、いつでも空いてるけど、何で?」

「行きたい所がある」

「行きたい所?」

「あぁ」


そう低く呟いた翔はキッチンへと向かって行く。


「でも何で月曜なの?翔、仕事でしょ?」

「俺、日曜仕事だから。その変わり月曜早く帰れっからココに居て」

「うん。…──って、またビール?」


椅子に座ろうとする翔の手にはグラスとビール瓶。


「またって、今日初なんだけど。つか、なんかお前の監視が凄くて飲みずれーわ」

「だって入院されちゃ困るもん」

「大丈夫。そこまで飲んでねぇから」


苦笑い気味で笑う翔だけど、私は本気で気にしてんだよ?


ずっと一緒に居たいから。




…側に居たいから。
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