永遠の愛
中に入ると木造で作られた木々の優しい匂い。
窓際に座って、そこから見える広がる街並み。
その街並みから輝きだすネオンが物凄く綺麗で心が打たれそうなのはあの頃と変わってない。
「好きなの頼めよ」
「うん」
店員が差し出してきたメニューを翔が受け取ると、それを私に差し出す。
ここはやはり高級料理店なのか、料理よりもつい値段に視線がいく。
私達の他にはちょっと小奇麗な夫婦に夜景をメインで来ているカップル達。
一般庶民じゃ、ちょっと手が届きにくそうな所。
メニューには英語で書かれていて、その上に小さく日本語で書かれている。
その時点で、何だか高級さが伝わって来る。
コースじゃないけどパスタを注文した後、私は鞄の中からスマホを取りだして窓に向けた。
「もしかして撮る気?」
「うん。記念に」
「つか撮れねぇだろ」
苦笑いで笑う翔は馬鹿っぽく私を見る。
「うん、撮れないね」
当たり前に一枚写してみたけれど、外が暗い所為もあって何が何だか分かんない。
これじゃあ、ただの暗闇に違いない。
外からこの店も撮りたかったけど、そうにもいかないみたいだ。