雨上がり
今は、チケットを買ってゲートをくぐったところ


…なんだけど

瑠羽は、伯野くんと2人だけの世界に入っちゃってるし


麗那は、よく知らない男の子と楽しそうに喋ってるし…


私は、どうしたらいいの?


一言も説明されずに連れてこられて、最後の最後には放置ですか…?


今の、瑠羽と麗那には流石に声をかけられない…



「ひゃっ」


えっ、何?


考えごとをしている最中に、いきなり肩をたたかれた


「大丈夫か?」


「う、うん!だ、大丈夫」

何がかはよく分からなかったけど、一応返事を返しておいた


「本当か?

何回呼んでも返事しなかったから」


「え、ほんと?
ごめんなさい、ちょっと考え事してて…」


「そっか、ならいいんだけど…

あ!行こう、亮達が呼んでる」


「あ、うん」


今、話してた人はどこからどう見ても蓬莱くんだった


< 123 / 133 >

この作品をシェア

pagetop