雨上がり
「はっ、花火大会?
花火大会って、友達とか、恋人同士が行くものじゃないんですか?」


「そんな敬語つかわないでよ、同級生なんだし…
それに、友達とか、恋人同士が行くものって思うんなら、
友達になろう?」


「えっ…と良いんですか?私なんかと友達で、
それに、花火大会まで…
私、みんなになんて呼ばれてるかしってますよね!?
″雨女″ですよ?
それに、花火大会には行けません!友達にもなれません!
そっ、それじゃあ、さようなら」


自分でいいながら、″雨女″っていう言葉に傷ついて…
最後の方は、蓬莱君の顔が見れなかった

もう、これ以上いたら泣いてしまいそうで…
軽く礼をして、その場から逃げてしまった

蓬莱君から逃げたのは、これで2回目…
やっぱ、自分って弱いな
そう思った

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