雨上がり
まだ、いじめられて1週間も経っていないころ

自分がいじめられている理由がどうしても分からなくて、勇気を出して聞いた

″どうして私をいじめるの!?″


返ってきた答えはこうだった

″自分で考えて分からないの?″

そう、嘲笑うように言われた

″えっ…?″


″私達の王子を取らないでよ!″


彼女は、さっきと一変して、泣きそうな顔になった



取らないでよ、ってことは、私と蓬莱君が一緒にいるところを見たってこと?


それなら、もしかして…


″あっ…″


″何?いまさら思い出したの?″

そう言われて、私は、俯くことしか出来なかった…


そう、多分みられたのは、




あの、花火大会の日…
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