嘘つきヴァンパイア様
「着いたらきちんとメールしてよ?0時過ぎても連絡なかったら、お父さんに言って探してもらうからね!
「わかってる!てか、それ公私混同だから!」
楓の父親は警察のお偉い立場の人間。彼も彼で涼子の事を気に入ってくれていて一人暮らしの彼女を気遣い色々としてくる。
悩みの相談にも乗ってくれ、食事にも何度も連れて行って貰ったり、お裾分けを持って来てくたりするのだ。
一時期は涼子が一人で心配だからと卒業するまで楓の家に住み込みを提案されたほど。
「じゃ、そろそろ行くね。また、明日!」
「はいよ。またね!」
「うん!」
駅に飾られた時計の針は夜の八時だ。家に着くのは九時頃になりそうだ。
楓に手を振り彼女が振り返してくれたのを確認する。頭より肩より少し高く上げた手を下ろし鞄を肩にかけ直す。
そして、ホームに繋がる階段を急ぎ足で登ろうとした時だった。
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