嘘つきヴァンパイア様
変に納得し、再びフォークを手に野菜を口にする。
味はやはり、人間界の野菜だった。
種を持ってきたとは、ここで育てたということだろう。だから、人間界とは違う味かとおもっていたが、おもいのほかおいしい。
塩味らしき味付け。
ビシソワーズらしきものも、とても美味で涼子は嬉しそうに口に運んだ。
「…随分と、美味しそうにお食べになりますね」
「…え?」
不意に、涼子がパンを手にした時、レシィが言った。
「いえ。私たちの世界では、食事は淡々と食べます。涼子様のように、笑顔を浮かべるのが珍しいので。主様と同じです」
「そ、そんなに…ニコニコしてた?ごめんなさい。気持ち悪いね」
(…つい、美味しかったから…)
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