嘘つきヴァンパイア様


口を抑え、謝ればレシィは「いえ…」と返す。



「お好きにお食べください。この先、このようなものしか食べられないので、なれてもらいたいので」

「あ…うん…」


呉羽の花嫁として、将来ここに住む。そう、約束をしたと呉羽が言うのだから。

けれども、お肉を食べられないのは、残念。そう、思うとレシィがまた言う。


「人間界より、お肉を持って来ましょうか?身体が弱るのは私たちも困りますゆえ」


「大丈夫だよ。人間界にかえって、本当に結婚するまで、我ならしておくから」


卒業まで、あと2年ある。それまでに慣らせばいい。単純な考えにレシィは無表情のまま視線を泳がせた。


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