嘘つきヴァンパイア様



「…う…ん…」


「良かった」


このことも、記憶があったころは了承したのだろうか。一刻も、早く思いだしたい。そう、強く願うと、呉羽は身体をはなし、涼子の顎を掴んだ。


「キス、するか」

「え?…き、聞かないでよ…恥ずかしいっ」


「うそつけ。そのほうが燃えるくせに」

「なに…んっ」


熱い熱が涼子を襲ってきた。

触れるだけの、幼稚はキスなどではない。


唇と唇が一ミリの隙間もなく一体化したような口付けだ。


うごめく、熱い果実をリアルに感じ、背筋がゾクリと感じてしまう。


おそらく、このように深々と口付けをされたのは、記憶を無くしてから初めて。


思わず、耐えきれなく呉羽の着物をひく。その一体化した唇が離れ、お互いの唇が色っぽく濡れていた。


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