嘘つきヴァンパイア様

「…っ!」

言葉にならない感覚が襲う。

「だから、ダメだってば…っ」

「大丈夫、大丈夫。会うたびにこうでもしないと、涼子は慣れないから」

「そ、そう言う問題じゃないから。そ、それより…あの集団はなに?」

窓の外を指さし呉羽に問うと、少し気に入らなさそうに指さした庭をみた。


「え?あぁ、あれは、この屋敷に使える神達だよ」


いわゆる、家来と言うものだろうか。いや、あの姿からしたら、兵士や戦士に見える。背中にある刀がそうさせているのだが。

「あの、呉羽?」

「あ?」

顔を呉羽に少しむけ、問う。


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