嘘つきヴァンパイア様
「うわ…おっきい」
歩いている時も思いはしたが、目の前の迫力に勝るものはない。
不覚にもその、迫力に何も言えないでいると、レシィに連れられ門番らしき神様が涼子の前に姿を現した。
「涼子様、ご紹介致します。屋敷の城門を管理しておる、ルカです」
「え?…あ」
その姿は、屋敷のドアの門番である、テュポンとドナに似ていた。くすんだ緑色のローブに赤い紐のリボンを結んでいる。
涼子は「初めまして」と、頭を下げると門番も丁寧な頭を下げた。
「初めまして。涼子様」
その顔は、少し派手だった。顔のパーツはテュポンとドナにそっくり。けれども、その両目ははっきりと見え、ダークな色をしている。
神は金色で、耳からは重たそうなピアスが揺れていた。それは目にも同じで赤いピアスが数回みえる。
それに加え、ローブから見える手には、薔薇と蝙蝠の入れ墨。
厳ついとは違うが、とにかく『派手』が似合うような神様だ。
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