嘘つきヴァンパイア様
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「ん……レシィ、もうだめ……」
その後、彼女はアルフレートに部屋まで送ってもらった。
数分も立たないうちに、レシィがきて、そのままお昼を食べ、再び「歴史」について勉強するため、屋敷の庭に移動した。
書物庫だけでは、息がつまるからとレシィが気をつかいここにきたのだ。
そして、月が黄色に変わり、夕方をあらわしたころ、涼子は限界を感じレシィに訴える。
「涼子様。呉羽様から仰せつかった課題の半分しか終わってません。弱音を吐いてもらっては困りまし」
「わかってるけど、流石に疲れちゃった」
肩を回せば、涼子の身体に痛みが走った。
久しぶりに、長い時間勉強をしていたのだから、無理もない。
手足を伸ばし、分厚い本を閉じる彼女にレシィは呆れたように息をはいた。
「わかりました。では、違う本をもって来ますので、それまでお休みくださいまし」
「うっ、わかり、ました…よ」
しぶしぶ頷き、レシィを見送ると涼子は思いきり後ろに倒れ、大の字に寝転ぶ。
(もう……レシィってば、スパルタなんだから……。何処かの、誰かにそっくりだ)
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