嘘つきヴァンパイア様


「ち、違いまし。その彼は……っ!」


「俺だよ。涼子様」


いつの間に来たのだろう。立ち上がったレシィを背後からルカが抱き締める。


その仕草に、レシィは更に顔を赤くするが今度は嫌がるどころかルカの腕に手を添えた。



瞬間に、それは本当なのだと、涼子は思う。


(…あぁ、なるほど。そう言うことか。今までのレシィの怪しい行動はそう言うことか)


「なんだ…ルカさんだったんだ。ちょっと、安心かも」


「それは良かったよ。それより、話を中断させて悪いが、城下の神様に挨拶をして欲しいんだ」


レシィから離れ、ルカが背後を顎で促すと、そこには沢山の神様達が涼子を物珍しそうにみていた。



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