嘘つきヴァンパイア様

信頼



***


それからというもの、城下の神様達は自身の家からあらゆるものを広場に集め宴が始まった。


テーブルなどの洒落たのもはなく、地べたに座りこむといった形。

30人ほどの神様と涼子達で円になるように座りこみ、お酒に似た匂いのする飲み物を飲んでいる。


レシィいわくそれは冥界のお酒らしい。


ワインに似た味で、少し苦味が強いらしいが、冥界の神様はこれを好んでいるのだ。


涼子も「試しに飲んでみるか」とルカに誘われたが断った。


冥界に未成年など関係はないかもしれないが、やはり気がひけてしまうからだ。


そして、話の話題はやはり涼子と呉羽のこと。


出会いから、今にいたるまで事細かく尋問されのだ。

涼子も思い出してきた記憶を頼りに聞かれたことには答えた。


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