嘘つきヴァンパイア様


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涼子が部屋を出たあと、ルカは満面の笑みを浮かべながら椅子に座り脚を組む。


その行動にレシィがルカを見つめると、彼は頬杖を付ながら言う。


「あの花束、随分と面白いものを送ってきてきれたな。あの薔薇を涼子様で、シレネが呉羽様だろう」


金色の髪を手に絡ませ、反対の手でレシィの腕を掴み引き寄せる。


バランスの崩れたレシィの身体を背後から抱きしめ、そのまま腹部に手を回した。


「なぁ、レシィ?その意味が理解できるか?」


大人しく抱かれ、無言のまま首をふるレシィにルカは続けた。

「シレネの花言葉は「偽りの愛」だ。つまり、「騙されてるんだ、お前は」ってことさ。嬉しいことに涼子様はその意味を知らなかったみたいだが。趣味が悪いな。あの愚兄はないがしたいんだろうな。そして、どこまで知っているんだ」




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