嘘つきヴァンパイア様
「全部、事実さ。お前が今、言ったこと。俺はお前を利用するために近づいた」
(やっぱり、そうだったんだ……楓とギルド様が言ったことは全部真実なのね)
「……どうして?どうして、そんなことを?」
「愚問だな。その理由も聞いたくせに。お前の力が欲しかったからさ。その為にはお前に好意を持ってもらう必要があった。だから、甘い言葉を囁き、優しくした。すぐに落ちると思っていたが、思った以上にお前は頑固で苦労したよ」
顎を掴んでいた手を離し、呉羽は乱暴に涼子を突き飛ばした。
バランスの崩れた涼子の身体は地面に叩きつけられ、腕に痛みが走る。
痛みに眉をひそめ腕をみると僅かに血が滲んでいた。
「無様な姿だな。だから言うなって、言ったんだ。言わなければ、こんなことにはならなかった。やっぱり、もう引き返せない」
「ちょ、くれ…い、痛い!」
涼子に覆いかぶさると、呉羽は腕を掴み流れる血を舐め身体に流し込む。生暖かい舌の感触に身体が震えると彼は微笑んだ。
「感じているのか?それはそうか、俺のこと、好きだもんな。それなら、いっそのこと、身体中全ての血を吸って、噛み殺してやろうか?」
「な、や……っ」
。