嘘つきヴァンパイア様
ユノに言われたことは、当たっている。
呉羽は涼子を投獄した日から、彼女の話しをする度に思いつめた顔をする。
その自覚は、彼にもあったのだろう。
手元のペンをおき、呉羽は頭を抱えた。
「何を今更。今更。あとにはひけない。俺は罪を償わなければならない。そのために、ここまでやってきたんだ」
「そうですね。その決意はよく分かっています。ですが、呉羽様が苦しむようであれば、我々は…このままでもいいのですよ」
「綺麗事を言うな。もう、どうにもならないんだ!」
卓上にある紙とペンをなげ、そのまま怒りを含んだ顔でユノを睨みつける。
「ユノ。二度と同じことを口にするな。もし、口にしたら、お前もあいつと同じように投獄する」
「………」
そう言うと、荒々しく部屋を出て行ってしまった。
その背中を眺め小さく呟いた。
「困った主人ですね」
、