嘘つきヴァンパイア様


(そっか…わたし、3日も眠っていたんだ)

あまり、実感はなかった。長く牢獄の中で過ごしたせいか、時間の、感覚はまだ戻ってはいない。


実感がないのも無理はない。

レシィに握られていた手を額に当てると、ほのかに熱を感じるのと同時に手首には痣が出来ていた。

もう片方を見ても、同じような痣。


ずっと、手枷をされていたのだから、出来て当たり前だ。


月の明かりに手を照らすと、やはり手も痩せた気がする。

(はぁっ)

見るのも痛々しい腕をベッドの上に置き、重い身体をゆっくりと起こした。


意外と起こすことが、でき、ほっと胸を撫で下ろす。

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