嘘つきヴァンパイア様



そっか。呉羽さんは、本当に恋人だったのか。


あの、呉羽さんが。あんな素敵な恋人がいたなんて、信じられない気持ちだ。



では、あの駅でのことはずっと前に起きた出会いで事故のせいでごちゃごちゃになっているだけか。


あの彼が、「私の恋人」その台詞を数回呟き、涼子はそのままベッドに寝そべった。



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