嘘つきヴァンパイア様
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翌日の夕方、涼子は友人ととあるカフェにいた。
「それで、あの男!なんて言ったと思う!?男は浮気するものだ!そんなこと分かってるだろう…って!」
手に力をこめ、怒りを身体全体であらわにする彼女に苦笑いをしながら紅茶を飲んだ。
「それは…酷い…ね」
どうやら、彼女は半年付き合った彼に浮気をされた。たまたま、街を歩いていたら彼が女とホテルにはいる現場を目撃してしまい、問いただすと開き直りそう言われたと。
「酷いでしょ!?あんなに好きって言ってくれたのに…終いには、お前が浮気相手だったって…うっ」
瞳に涙をうかべ、人目を気にせず泣き出す彼女に涼子は慌てて彼女の背中を撫でる。
「ちょっ!なに泣いてるの」
「だって、だってぇ…初めてだったのに!」
彼女の反応から何となく意味がわかり、涼子は苦笑いをしながら背中を撫で続ける。
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