毬亜【マリア】―信長の寵愛姫―
私はキッチンに向かうと、バナナとヨーグルト、牛乳を冷蔵庫から出して、ミキサーに突っ込んだ。
最近、ハマっている朝食ドリンクだ。これにレモンの生搾りが入れば、最高に美味しい。
私はミキサーの電源を入れると、携帯が鳴りだした。
「もしもし?」と私は、相手を確認してから出た。
相手は美琴だ。
こんな朝早くから、かけてくるなんて珍しい。
「毬亜、まりあっ! あんた凄いよっ。あの話が本当だって証明されたかも」
電話口で、美琴が叫んでいる。
美琴の声が、私の耳の奥でキンキンと響いた。
「証明って?」
興奮している美琴に、私は首を傾げた。
「教授にお願いして。織田信長の資料を見せてもらってたんだけど……。たぶん、毬亜あてだと思われる歌を見つけたと思うっ! しかも恋文っぽい」
私は目を大きく見開くと、ミキサーの電源を落として、ベッドに座った。
「どういうこと?」
「いや。この歌はてっきり聖母マリアのことが書かれているのかな?って思ってたの。他の学者たちも聖母マリアについてだろうっていう見解をしてるんだけど。これは絶対、毬亜のことだよ」
美琴の言っている意味がよくわからないんだけど。
最近、ハマっている朝食ドリンクだ。これにレモンの生搾りが入れば、最高に美味しい。
私はミキサーの電源を入れると、携帯が鳴りだした。
「もしもし?」と私は、相手を確認してから出た。
相手は美琴だ。
こんな朝早くから、かけてくるなんて珍しい。
「毬亜、まりあっ! あんた凄いよっ。あの話が本当だって証明されたかも」
電話口で、美琴が叫んでいる。
美琴の声が、私の耳の奥でキンキンと響いた。
「証明って?」
興奮している美琴に、私は首を傾げた。
「教授にお願いして。織田信長の資料を見せてもらってたんだけど……。たぶん、毬亜あてだと思われる歌を見つけたと思うっ! しかも恋文っぽい」
私は目を大きく見開くと、ミキサーの電源を落として、ベッドに座った。
「どういうこと?」
「いや。この歌はてっきり聖母マリアのことが書かれているのかな?って思ってたの。他の学者たちも聖母マリアについてだろうっていう見解をしてるんだけど。これは絶対、毬亜のことだよ」
美琴の言っている意味がよくわからないんだけど。