毬亜【マリア】―信長の寵愛姫―
「和歌の訳について、あーだこーだと論じるつもりはないから、さくっと訳を言うからね。『腕の中に抱きとめたのも束の間。綿毛のようにふわふわと儂の元から離れて行った毬亜は今、どこにいる? 毬亜がいるべき居場所に戻ったのなら良いのだけれど』っていう内容になるのよ」
美琴の言葉に頭が真っ白になった。
信長が、私に歌を残してくれてるの?
「信じられない……。信長が私に?」
「私も毬亜の話、あんま信じてなかったけど。この和歌を見て、確信した。毬亜は確かに戦国時代に行ってたんだよ。一見、聖母マリア向けに書いたように見せてるのは、後世の人間に毬亜の存在があったことを隠すためだと思うんだ。信長が毬亜にだけ、通じるように残したんだと思う。まあ、歴史に疎い毬亜のかわりに、私が解読しちゃったけどねえ」
ケラケラっと美琴の明るい笑い声が聞こえた。
信長が私に書いてくれたんだ。すごく嬉しい。
私は口元が自然と緩んだ。
夢の中で見た信長は、もしかしたら実際の信長を垣間見たのかな?
私が無事であることを祈ってくれてる。
私は元の世界に戻ったんだよ!って信長に伝えたいよ。ううん。できるなら、信長のところに戻りたいよ。
私はぎゅっと携帯を強く握りしめた。
美琴の言葉に頭が真っ白になった。
信長が、私に歌を残してくれてるの?
「信じられない……。信長が私に?」
「私も毬亜の話、あんま信じてなかったけど。この和歌を見て、確信した。毬亜は確かに戦国時代に行ってたんだよ。一見、聖母マリア向けに書いたように見せてるのは、後世の人間に毬亜の存在があったことを隠すためだと思うんだ。信長が毬亜にだけ、通じるように残したんだと思う。まあ、歴史に疎い毬亜のかわりに、私が解読しちゃったけどねえ」
ケラケラっと美琴の明るい笑い声が聞こえた。
信長が私に書いてくれたんだ。すごく嬉しい。
私は口元が自然と緩んだ。
夢の中で見た信長は、もしかしたら実際の信長を垣間見たのかな?
私が無事であることを祈ってくれてる。
私は元の世界に戻ったんだよ!って信長に伝えたいよ。ううん。できるなら、信長のところに戻りたいよ。
私はぎゅっと携帯を強く握りしめた。