幽霊が恋人。
春はたぶん、全部が変わってしまう季節だと思う。
寒くて真っ白に埋め尽くされた冷たい雪からいつしか暖かい陽気と混じって蕾が芽吹く。
私は今日も、彼といた。
「なぁ、琉衣。俺らが付き合って今日で1年目だぜ。」
彼。慎汰はそう言って笑う。
「…まだ“1年目”でしょ。」
私はいつものように冷たく言い放つ。
でも慎汰は嬉しそうに繋いだ手を眺めた。
「琉衣。これからも一緒にいような!」
「………う。……」
またそう言って。
恥かしいなぁもぉ。
「……ダメ?」
反応しない私の顔を、慎汰はしょぼんとした顔で見つめる。
「……いいよ。」
小さく小さく呟くと、慎汰は顔をくしゃくしゃにして笑った。
「やった!!!」
優しくておもしろくて、
そんな彼にとても心が温かくなった。
寒くて真っ白に埋め尽くされた冷たい雪からいつしか暖かい陽気と混じって蕾が芽吹く。
私は今日も、彼といた。
「なぁ、琉衣。俺らが付き合って今日で1年目だぜ。」
彼。慎汰はそう言って笑う。
「…まだ“1年目”でしょ。」
私はいつものように冷たく言い放つ。
でも慎汰は嬉しそうに繋いだ手を眺めた。
「琉衣。これからも一緒にいような!」
「………う。……」
またそう言って。
恥かしいなぁもぉ。
「……ダメ?」
反応しない私の顔を、慎汰はしょぼんとした顔で見つめる。
「……いいよ。」
小さく小さく呟くと、慎汰は顔をくしゃくしゃにして笑った。
「やった!!!」
優しくておもしろくて、
そんな彼にとても心が温かくなった。