りぼん結び。



そんな私の願いはすぐに砕け散った。



「若菜、いる?」



そんな類先輩の一言で、周りの女子は一気に黙り込んでしまった。


・・あぁ、終わった。



「あ・・、いんじゃん。」



そういって、類先輩は女子をかきわけて・・



____私の所へきてくれた。



「ちょっ、若菜!どういうこと!?」


「・・・。」



ど、どうしよう。


悩んでいるうちに、先輩はもう目の前に来ていた。


「よ、一緒に昼食わない?」


「・・なんでここにいるんですか。」


「若菜を誘いに来ただけだけど?」


「・・・。」



本当に困った。


どうすればいいんだろ・・、


チラッと直哉に視線を向けてみると___なぜか、ばちっと目が合ってしまった。


私は驚いて、あからさまに目をそらしてしまった。



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