ハレゾラ
「まあまあ咲さん、泣かないの。綺麗なお顔が台無しになっちゃうわよ……」
「あ…あきこさん…だって……泣いてるじゃ……ないですか」
そんな私たちをを見て微笑ましく笑っている彼。
「またすぐに会いに来ますね、あきこさん」
私がそう言うと、あきこさんも笑顔になった。
「待ってます。翔平さん、咲さん、必ず二人一緒に来ること。いい?」
「「はいっ」」
二人一緒にそう返事をして、車に乗り込んだ。
あきこさんは私達の車が見えなくなるまで、手を振り続けてくれていた。