ハレゾラ
「私に気があるとか?」
な~んて、あるわけないない。
あははっ……。、ちょっと冗談いってみちゃったっ。
そう思いながら笑って彼の方を見てみると、ちょっとだけ頬を赤くして少し怒ったような顔をしていた。
「なかったら会いになんてきません。花田さんが好きで、会いに来てるんだから。今頃気付いたんですか? ちょっとショックだなぁ~」
「………………」
ええええええぇぇぇぇぇーーーーーっ!!!
こんな若くて可愛いイケメン君が、私に気があるってっ!
ふぅ~。ちょっと深呼吸して落ち着いて考えよう。
どこでどういう事があって、彼が私を気に入ってくれたかは分からないけれど、
きっと何か勘違いしてるんだよ。うん、きっとそうだ。
じゃなきゃ彼みたいな素敵な男の子が、よりによって私みたいな30女を……。
イテテテテッ。自分で言ってて胸が痛い。