キケンだらけの課外授業～私の周りは不良がいっぱい!?～

「おーし、覚悟は出来たかぁ？さすがのてめぇも今回はタダじゃあ済まねぇって感じがビンビン伝わってくるだろ？なぁ？がっはっは！」




リーダーの言葉に、他のヤンキーたちも一斉に手にした鉄パイプやバットを肩に乗せてニヤニヤする。





しかし


伊勢谷陣はＮ高リーダーに向かって一言、面倒くさそうに言い放った。





「黙れよ、ゴリラが」



「………んあ？」



「てめえは誰に口きいてんだ？ゴリラがこの俺様に向かって人間の言葉使ってんじゃねぇよ」



「…………」






伊勢谷陣の言葉に筋肉モリモリの大男はみるみるうちに怒りで顔が赤くなっていく。


伊勢谷陣の挑発に、Ｎ高の他のヤンキーの意識も全て伊勢谷陣に向いていた。





「未唯ちゃん、ほら今のうちだ」


「！」




あたしは佐和先輩に背中を押された。