キケンだらけの課外授業~私の周りは不良がいっぱい!?~
笑い合う伊勢谷陣たちにあたしはポカーンとしている。




伊勢谷陣は座るとあたしを見た。





ドキッ…






「今回はお前のおかげで助かった。また借りが出来ちまったな」



「そっそんな、あたしのはただ本当に偶然で…!」



「偶然も実力だろ。お前すげぇよ、…実は女神なんじゃねぇの」





伊勢谷陣はクス、と笑いながらあたしをいたずらっぽく見る。





ドキ―ンッ!



え…?なに?!

まただ…!

あたしなんでこんなにドキドキしてるの??




伊勢谷陣の笑顔はそのくらい強烈だった。






「これから俺のことは陣って呼べよ」



「そ…そんな、あたしなんかが滅相もないです!」



「あ?嫌なのか?」





伊勢谷陣が首をかしげてあたしはまたドキッとする。




だあぁぁ…!

あたしの心臓!!

なんかおかしい!!





「嫌とかではなくて…あの…その…もじもじ…」



「なら呼べよ。俺は未唯って呼ぶから」



「!」




伊勢谷陣は最後にまたフッと笑った。


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