キケンだらけの課外授業~私の周りは不良がいっぱい!?~
女の人はあたしを品定めするように見上げる。





そして、ぷ…と笑った。






「慎あんたそれは失礼すぎ」


「はは……でもわかったろ?お前がいるのになんでこんなんと浮気すんだよ」





女の人の機嫌が直り慎ちゃんにも余裕が戻ってきたのか


慎ちゃんは饒舌になる。




「つーかさ、そういう訳だからストーカーさんももう諦めて帰ってくんねぇかな?」


「!」


「見て分かるだろ?この状況」






あたしは体が小刻みに震える。




これは怒り…?

悲しみ…?

失望感…?



ううん、そんな簡単な言葉では表せないほど、あたしの心は震える。






「慎ちゃん…今日大学に小学生の男の子が来たでしょ…?」


「あぁ、あれお前の知り合い?」


「そーだよ…慎ちゃんがあたしにしたことなら許せる…でもね、守くんに手を上げたことは許せないよ」


「はぁ?別に手なんてあげてねぇよ」





慎ちゃんは面倒くさそうに頭をかく。


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