キケンだらけの課外授業~私の周りは不良がいっぱい!?~
「陣さん、このまま大学に向かえばいいっすか?」



「あぁ」





伊勢谷陣はあたしに自分のヘルメットをかぶせながら静かに返事する。





「い、伊勢谷陣…今から大学に行くの?」



「そうだ。未唯は俺の後ろに乗れ」





伊勢谷陣はあたしの体をふわりと抱き上げバイクの後ろに乗せる。


ドキッ…



ヘルメット越しに目線が合うと伊勢谷陣はジッとあたしを見つめる。




「お前の仇は俺が全部取ってやる」



「い…伊勢谷…陣…」



「しっかりつまれよ」





伊勢谷陣もバイクにまたがり、あたしの腕をギュッと自分に引き寄せる。


つかまりながら…


あたしの胸はずっとドキドキが止まらなかった。






ヴォン…


低重音が響き走り出す伊勢谷陣のバイク。


それに続くように、慎ちゃんを乗せたヤンキーの車や数台のバイクも大学へ向かって走り出した。


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