キケンだらけの課外授業~私の周りは不良がいっぱい!?~
「僕も未唯ちゃんのお願い事には賛成だな」






その時、今まで黙っていた佐和が爽やかに口を挟んでくる。







「はぁ?」



「陣にはそのうち授業に出てもらわなきゃってずっと思ってたからね」




佐和を見るとニコニコしている。




「陣は借りを返すって未唯ちゃんに約束したんだよね。じゃあこれは全て守らなきゃ」



「は…佐和…てめぇ」




佐和は俺を無視して持っていたノートにサラサラと何かを書く。


ビリッ





「はい、未唯ちゃん。陣のアドレスと連絡先だよ」



「!」





目を丸くする俺をよそに、佐和は笑顔でノートの切れ端を女に差し出す。




「あ…ありがとうございます!えっと…でも本当にいいんですか?」



「うん。これからも守くんをよろしくね」



「!…はい!」





微笑えむ佐和に女はペコッと深くお辞儀をすると、そのまま小走りで屋上から去って行った。



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