[続]素敵すぎる恋愛・・・あなたの世界へ
俺は、勇人が調べた女の住まいに目をやった。

そして、その住所に向かった。

部屋には電気がついている。

俺は部屋の前から電話をかけた、もちろん非通知で…

女は何も考えなくバカそうな声で電話にでた。


「はーい。どちら様?」

「時田さんの携帯でしょうか?」

「そうですが…あんた誰?」

「フッ。こっちこそ誰だ。俺の子供を産んだんだってな…
 いつ俺がお前に種付けしたんだ?」

「うっ。笠井さん…どうしてこの電話…
 あの子。。。何も言わないと言ったのに。
 やっぱり駄目ね、あんな若い子…」

「あいつは何も言わなかった。
 俺と子供の幸せを願って、別れると言い出した…」

「えっ?そんな、じゃあ、今日あった時の荷物は家出?」

「まあな。お前が仕組んだんだろう。」

「違うわ。子供ができて大変なのは事実よ。
 ただ、あなたの子供ではないけど…

 それに、あなたが私の人生を変えたのよ。モデルとしての私の人生を」


「モデルか…そんなもののために、あいつを傷つけたのか?」

「あんな子が呑気に妻ですって顔して暮らしているのがむかついたのよ。」

「あいつは関係ないだろう…
 あいつがどれくらい傷ついたのか知っているか?」

「そんなの知らないわ。あの子もあなたも苦しめばいいのよ。」

そういうと電話を切られた。
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