[続]素敵すぎる恋愛・・・あなたの世界へ
「なあ・・・青木。お前が惚れちゃうの分かるよ…」

奥下さんは小さな声で言っているのだけど、私にはバッチリ聞こえていた。

青木君は麗華を好きなんだ・・・
なんだ、だったら両思いじゃん。

私は、うれしくなって、麗華をみた・・・

麗華にも聞こえていたみたいで、ちょっぴり照れ臭そうにしていた。

本当にこんな麗華はかわいい。

いつもなら美人のきれいなお姉さんなのに・・・かわいい。


「ねえ・・・渋谷さん。ちょっとだけいい?」

『はい。』


奥下さんは私を席から立たせた。


「あのね・・・青木、麗華さんに惚れているみたいなんだ。
 麗華さんは誰のものにもならないと分かっているんだろうけど・・・

 両方とお友達ならさっ・・・」


『大丈夫だと思いますよ。きっと。思いが通じれば・・・』


「それってさ・・・もしかして・・・」

『そういうことです。』

「なんだよ。心配して損した・・・
 この店さっ。副社長からの紹介らしいんだよね。
 だからさ・・・下手に手も出せないしって・・・」


紹介者は勇人さんだったんだ。
 
それに・・・そんなことも考えるなんて大人なんだなぁー青木君も・・・

私はぼんやりと考えていた・・・
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