[続]素敵すぎる恋愛・・・あなたの世界へ
「とりあえず、先生履歴書を拝見できますか?
 あと、それから前の会社の件はこちらで処理させていただきましたから」


「えっ。それは・・・」


「朝一番にあちらの社長がいらっしゃいましたよ。
 申し訳ないと謝られていらっしゃいました。
 
 先生のことはこちらで預からせていただくことをご了承くださいましたよ。
 まあ、あの会社はどれだけ持つかは分かりませんがね」

貴俊さんがそう言っているということは何か動いているんだろう。
知らない方がよさそうだ。


先生は履歴書を貴俊さんに渡した。

「先生、早速ですが、ご希望の部署はございますか?」

「特には希望はございません。こちらでお世話になれるのでしょうか?」

「もちろんです。私としては、先生をしてらしたことを考えて、総務での仕事をしていただけると嬉しいのですが・・・ 教育などもありますし・・・」


「私でできることでしたら、なんでも・・・」

「SEをしていたならば、PCは使えるでしょうし・・・
 明日からよろしいですか?
 それから待遇ですが、このくらいでよろしいでしょうか?」

貴俊さんはA4の紙を先生に見せている。

先生はとても驚いた顔をしている。

そんなに少ないのだろうか?
子供もいるのだから、生活できるだけの金額を出してもらいたいと思うけど、
私が、そんなことを言えないし・・・

私が、困った顔をしていると先生が私に向かって・・・

「渋谷じゃなくて、奥様か。
 こんな金額を提示してもらっていいのだろうか。」

『先生大丈夫?生活できるだけの金額ですか?
 すいません。私はお仕事は紹介できるけど、待遇とは私は何も言えないし。』

「できるどころか・・・こんな金額を提示してもらって、申し訳ないくらいだよ」

先生がそういういうならよかった。

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