[続]素敵すぎる恋愛・・・あなたの世界へ
私が、ソファーで起きていることに気がついた貴俊さん。

その顔は本当にびっくりした様な顔だった。

「愛美・・・どうしたんだ?寝ていてもいいと言っただろう。
 無理するんじゃないぞ。

 俺は、着替えてすぐに出かけるから・・・
 少しでもベットで眠ったほうがいい。」


貴俊さんは、やさしい言葉をかけてくれるけど・・・
その言葉が私には刃物の様に突き刺さっていた。


貴俊さんは言葉の通り、シャワーを浴びて違うスーツに着替えて、部屋を後にした。



その時間は数分に感じた。


貴俊さんはどこに行っているのだろうか?

会社に出ていないなら、どこで仕事をしているのだろうか?

浮気?そんなことはないと思うけど・・・

私には本当に彼の妻になったという安心感はない。
いつもどこかで、びくびくしているような・・・

それでも、彼の言葉を信じてここまで来たのに・・・


いつも感じていた。彼の横に立つのは私ではない人がよいのではないかと・・・

ずっと思っていたことなのに、

いざそうなるかも知れないと思うと、胸が痛い・・・


私はそのまま動くこともできず、よい考えを持つことなどもできず・・・ソファーに座ったままだった。
< 9 / 212 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop