[続]素敵すぎる恋愛・・・あなたの世界へ
「愛美の買い物に付き合っているんだ。
 それより勇人はどうした?」

「ああ。俺は仕事だよ、この店の様子をうかがいにね。
 誰かさんが、俺に仕事をおしつけて、奥さんとデートに行っちゃうから。」


「フッ。たまにはいいだろう。
 今日中に決済が必要なものは自宅に書類を届けさせろ。」

『勇人さん。すいません、急に貴俊さんが…』

「愛美ちゃん、いいんだよ。
 仕事バカの貴俊にとってはいいことなんだから。
 それに、健司が嘆いていたぞ。社長が休みでも仕事をするって。」

「ああ、ちょっとな。」

「でも、なんでこんなところにいるんだ。
 もしかして、店員にここに案内された?」

「ああ、いいんだ。愛美がここの方がいいらしい…」

「貴俊がね…愛美ちゃんのためってことか、
 あれ??その時計。二人ともどうしたのかな???」

『これは…さっき貴俊さんが買ってくれました。』

「相変わらず、金持ちは違うね。二本も即購入したんだ。
 店の奴、驚いていただろうな。」

『えっ?どうしてですか?』

「今の世の中、ポンと買ってくれるお客は少ないでしょ。
 このシリーズならとくに…」

愛美はポカーンとしている。
金額を知らないからそうだろうけどな。

「たいした額ではない。愛美に買い与えるものとしてはな…」

「はいはい。ごちそうさま。愛美ちゃん溺愛病の貴俊にしてみれば、大した額ではないだろうね。
 今日は、久しぶりにゆっくりしなよ。
 仕事は俺がやるからさっ。」

勇人はそのまま出ていこうとした。
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