LOVE☆パズル
えーっと…何だ??


頭の中が真っ白になった。何の為に電話してるのかすら忘れてる。


そうだよ…この時点でも気付くべきだったんだ…



「あの、私、吉光くんのこと忘れられなくて…。会いたいんだけど、会ってくれるかな?」


言っちゃったぁ…


「うん、いいよ。」


「じゃ、いつにしよっか?」


「今週の木曜日ならいいけど。」


「じゃあ木曜日、私の家の近くのコンビニわかるかな。あそこで夕方4時とか来れる?」


「うん。じゃ木曜の4時に行くわ。」


「うん、じゃあね。」


カチャ。



言えた…!

この時、私は彼と話せた喜びとかではなく、電話できたことの達成感に浸っていた。


そしてすぐ、奈緒に電話して、そのことを報告した。

奈緒は喜んでくれた。

さっき私にキレて帰ったことなんて、忘れてくれていた。

さすが奈緒。大好き。


ついにきた、決戦の木曜日。


それが、昨日だったってわけ。


約束の時間に彼は来てくれていた。

それより、なんで私は待ち合わせ場所をここにしたんだろうかと今思う。


「久しぶり。」
私から言った。
「久しぶり…。」
彼も恥ずかしそうに言った。




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