雫-シズク-
次の日、目を開けた僕は自分がどこにいるのかがわからなくておどろいた。


「……あ、そうだ、昨日から上だったっけ」


下にいる葵さんもごそごそ動いているみたいだ。


ぎしぎしうるさくてこわれそうなベットのはしごをゆっくり降りて、葵さんにあいさつした。


「おはようございます」


むくりと起き上がった葵さんがぼうっとした顔をしている。


「……ずっとお前うんうんうなされてたから、全然寝れなかった」


大きなあくびと一緒に体をぎゅうっと伸ばして、のそのそベットから出てきた。


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