雫-シズク-
「え?……ごめんなさい」


寝ながらうんうん言っていたなんて全然知らなかったけど、本当にそんなことができるのか少し不思議に思う。


「別にいいけどさ。俺もともと夜寝れねぇし」


そしてあくびばっかりしている葵さんと朝ご飯を食べに行ったあと、僕はばたばた学校の用意を始めた。


でも葵さんはなんにもしないでまたベットに入っていく。


「あの、学校行かないんですか?」


「ああ?……あー、行かねぇ。昨日退院したばっかだぜ?」


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