私の片想い事情 【完】
「ねぇ、みなみさんさぁ、昨日すごく感じてたでしょ?」
すぐそばまできた瀧川君がとんでもないことを言い出した。
「なっ、何を急に……」
「すごくかわいかった♪」
「やめてよ……感じてなんかないもの」
聞こえるか聞こえないかの声で反論するけど、 瀧川君はそんな私を更に追いつめてくる。
「何か本気なっちゃいそう……」
は?何が?
い、意味不明!いまどきの大学生って主語も目的語も言わないのかっ!?と怪訝な顔をして見返すと、瀧川君がそのキレイな顔を苦笑させた。
「ねぇ、くどかれてるってわかってんの?」
「は、はぁ?」
私が目をパチパチさせて驚いていると、恐ろしや美少年、いつの間にか私の身体は廊下の壁と瀧川君の腕に挟まれ身動きできない状態に。