私の片想い事情 【完】

性質の悪いことに、隼人は私の気持ちを分かってそんなことを言う。


私が隼人を好きだと分かってて試すような態度を取る。


それでも私はよかった。


友達なのか、姉なのか母親なのか、気まぐれ猫の飼い主か、分からない関係だけど、それで満足していた。


だって、あのかわいい寝顔をずっと見ていることができるから。


彼女には見せない素の隼人を見せてくれるから。


でもね、最近、この宙ぶらりんの想いをどうしていいかわからなくなっている。


隼人と一緒にいる時間が長くなればなるほど、辛くなっているのは事実。


隼人に恋に落ちた17の夏から数えて、もう片想いも7年目に突入する。


隼人に聞きたくなる。私はこのまま隼人のことを好きでいていいの?隣にいていいの?って。



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