私の片想い事情 【完】

周囲からも、諦めが悪いと言われ、一途なのと笑い、執念深いと引かれ、女は忍耐と辛抱よ、と自分に言い聞かせてきたけれど―――


この不毛というにはあまりにも悲しすぎる想いをどうしていいのかわからない。


いつか隼人に真剣に好きになる女(ひと)ができたとき、私はどうしたらいいんだろう?


一番の解決策は、私が隼人以外の男に目を向けれればいいんだけど、常に極上の男が傍にいれば、他の男に目がいくわけがない。


まぁ他の男に興味が持てれば、丸6年も片想いしてないよね?


夏が来て、片想い暦を更新する度に思う、今年こそはこの片想いを何とかしたい、自分も変わりたい、と。


でもね、現実はそう甘くもなく


溜息と共に月日ばかりが過ぎてゆく-----





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