私の片想い事情 【完】
身体は死後硬直のようにカチンコチンで、頭の中はクエスチョンマークとピンク色の妄想が葛藤しぐるぐる回り、私は非常におかしな状態だった。
その緊張を解いたのは、隼人のわけのわからない質問。
「みなみ、シャンプー変えた?」
「へ?」
「匂いが違う」
シャンプー???
あぁ、そう言えば、髪が傷んでいる隼人の為にうちのシャンプーとトリートメントをサロン使用の香りの良いものに変えたけど、そのこと?
何でいきなりシャンプー?
「うん、サロンのに変えたけど」
「どうして?」
「はい?」
どうしてって、隼人の為だけど、そんなこと本人の目の前で言えない。
私が、あの、その、とあたふたしていると、髪に顔を埋めた隼人が、「前のに変えて」とボソっと呟き、私から離れた。
い、意味がわからない。
振り返って、何で?と聞けば、また舌打ちされた。
隼人は、私の腰をひょいっと持ち上げ立たせると、自分も立ち上がり無言で私を見下ろす。
その圧力は半端なく怖いし、腰に手が添えられたままだし、また私はあたふたと焦ってしまう。