私の片想い事情 【完】

「は、隼人、離して……」


隼人はまだ怒った様子で、変えろよ?と聞いてくる。ううん、聞いてくると言うよりむしろ命令。


「前の香りの方が良かった?隼人の髪が傷んでいるからサロンの買ってきたんだけど」


そう答えると、隼人は一瞬驚いた顔をして、すぐに元の顔に戻った。


「みなみのとこのは、ドラッグストアの安売りシャンプーで十分だよ」


と笑われ、腰の肉をもみもみと揉まれた。


「ぎゃぁ……っ」


そのくすぐったい感触に身を捩って抵抗すると、隼人がまた大爆笑していた。


「おっまえ、ぎゃぁって……。色気ない反応すんなよ」

「は、隼人が急にそんなことするからでしょう!?」

「みなみ、細いかと思ったけど、腰回りの肉けっこうあるのな?」

「!!!!」


私は、何も言えずソファーの上のクッションを隼人に投げつけた。


ひどい、ひどい、ひどい!


どーせ、胸の肉はないけど、腰回りはついているわよっ!典型的な日本人体系よっ!!


お尻の肉のうち、1センチでもいいから胸について欲しいって何度も神様にお願いしたわよっ!!


「悪りぃ、悪りぃ。シャワー浴びてくるわ。何か雑炊かソーメンでも作っておいて」


そう言い残し、隼人はバスルームへと消えていった。




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