私の片想い事情 【完】
「今日から一週間ドイツだって。帰ってくるのは、来週の月曜日の朝のフライト。パパさんの出張についていくがてら、遊んでくるらしいよ」
私が書き留めた予定表を隼人に渡すと、隼人は「人生楽しんでんな~」とその紙を見る。
「他人事みたいに。振り回されるこっちの身にもなってよね」
「断れよ」
「うっ……だって、わたし静香さんの、『みなみちゃん、おねがい』い弱いんだもの」
「あの人、みなみのその性格、わかっててやってるぞ?」
「とういか、隼人がもっとしっかりしてくれたらいんじゃない!」
「俺?」
「そう、彰人君のお弁当までいかなくても、せめて朝食くらい作れるようになったらいいじゃない」
「やだね、面倒くせぇ。その為にみなみがいるんだろ?」
私は開いた口が塞がらない。
断れよ、と言ったのはどこのどいつだ?と隼人を睨んだ。
そんな私に気にする様子もなく、ザルいっぱいのソーメンを完食した隼人が、「晩飯何?」と聞いてくる。
「あのさぁ……」
私がわざとげんなりして口を開くと、悪びれもなく何だよ、と答えてくるコイツは、本当に地球は自分が中心で回っていると思っているに違いない。