私の片想い事情 【完】

静香さんは、隼人の本当のお母さんじゃない。


隼人が7歳のときにパパさんが再婚した人。


そして、弟の彰人君は、隼人と異母兄弟になる。


隼人の本当のお母さんは、隼人がまだ幼いときに男の人を作って家を出ていったらしい。


小さい頃は色々と葛藤があったみたいだけど、隼人は弟の彰人君をすごく可愛がっているし、今では静香さんとは友達母子のようにうまくいっていると思っていたけど……


隼人の中では、本当の母親じゃない、という線引きがある。


静香さんはそのことに気付いているから、あえて干渉せず、隼人とは友達みたいな関係を保ちつつ、「こんな時」には私を使う。


自由奔放に振る舞って見せて、隼人が荒れているときは、こんな風に旅行に出かけてスペースを空けてあげる。


静香さんに吐き出せない隼人の「闇」を消化させる為の期間。


「私じゃ無理だから、みなみちゃんお願い」と悲しく微笑まれたら、私は受けざるを得ない。


ある時から、静香さんは、私に隼人の世話をよく頼むようになった。


そして、私は絶対に断れない。


そんなことを繰り返してばかりで、私は隼人を諦めきれずにいる。






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