私の片想い事情 【完】
そうだよ、亜紀さん。
隼人の女性不信はすごく根強い。
男の人を作って、小さい隼人とパパさんを置いて家を出ていったお母さんを隼人はすごく恨んでいる。
隼人は、保育園でずっと帰らないお母さんを待っていたそうで、7時になっても保育園の玄関でお母さんが迎えに来るのを待っていたらしい。
その話をパパさんから聞いたとき、悲しくて、悔しくて、切なくて、私はどんな形でもいいから隼人の傍にいたいと思った。
隼人は、女の人はいつか浮気をすると思っているのか、決して恋愛にのめりこむことはなかった。
世の中の全ての女性がそうだとは思っていないみたいだけど、隼人は自分の中に流れる母親の血を嫌悪している。
だから、遊びのような、身体だけの恋愛を繰り返してきていた。
本当は誰よりもさみしい隼人。
でもそれを隠して強がっている隼人。
そんな隼人を見捨てることはできない私は、年々隼人にはまっていって抜け出せない。
亜紀さん、私はどうしたらいいのでしょう?
私は隼人の肩に頭をコツンと置いたまま、自問自答していた。