私の片想い事情 【完】
「やぁぁぁっ」
今までにない衝撃が全身を走る。それは胸の突起を触られたときとは比較にならないものだった。
「やっぱりここがいいんだ?」
隼人はよく分からない言葉を口にしながら、その蕾を執拗にこねる。中指で摩るように撫で上げたりつまんだり、それは絶え間なく繰り返される。
私は、息も絶え絶えにその断続的に与えられる愉悦に腰を振って応えていた。
「ふぁ……いや……あ」
「みなみ純情そうな顔してこんなにエロかったんだ?それともカズに開発された?」
隼人は何を言っているの?
違うのに、這い上がってくる熱に私はいやいやと喘ぐことしかできない。
どうしてそんな酷いことを言うの?
生理的なものなのか、虚しさからか、目じりに涙が溜まる。
こんな感覚知らない。全てが隼人によってもたらされるものなのに。
悲しくなる心とは裏腹に、中でくすぶる熱は抑えきれない塊となって這い上がってくる。
恐ろしくいほど強烈な感覚が走り、私は身体を弛緩させて震えていた。