私の片想い事情 【完】
もう身体に力が入らない。
下半身が自分のものじゃないみたい。
「みなみ、こんな簡単にイクんだ?」
隼人の蔑んだ言葉に、私は一気に現実に引き戻された。
その瞳は変わらず怒りを含めていて、私は隼人の真意をその時読み取った。
ああ、隼人は私を軽蔑しているんだ。
この感情のない行為は、隼人から与えられる罰なんだ。
所有欲も独占欲も何もない。
まだ痺れる身体を隼人に預け、ぼんやりとそんなことを考えていると、再度脚の付け根に指を這わされた。
イッたばかりの身体は敏感に反応し、ヒクつく。
蕩けるようにほぐれたその入り口に指をつぷりと挿れられた。
中に一気に押し込まれる異物感とピリッとする痛みに、私はうっ声を漏らす。
さっきまでの蕩けるような感覚とは異なり、私は緊張に身体を強張らせた。