私の片想い事情 【完】
「みなみはまだ隼人の母親代わりでいる気?23の大人よ。自己管理くらい自分でできるわよ」
「だって……」
「今回のことは、みなみにも責任はあるわよ。まず、隼人の家にいること自体がアホとしかいいようがない!しかも彰人君のいないときに」
「だ、だって、今までもそうだったから……」
「男のキスマークも?」
「う……」
だって、キスマークなんてついていると思わなかったし、いつつけられたのかも分からなかったし、とブツブツ言っていると、盛大な呆れた溜息をつかれた。
「甘すぎる。甘さを通り越してバカだわ」
「亜紀さ~ん」
「ホントに和君が紳士でよかったわね、普通キスマークだけで済まされないわよ?まぁ、和君とヤッてしまった方がみなみには良かったかもしれないけど」
「亜紀さ~ん」
「そしたら、みなみは隼人のところに戻ろうなんて思わないでしょ?あんたには荒療治が必要なのよ」
隼人以外の男の人とする、なんて今まで考えたことなかった。
瀧川君とは、その、ちょっとした触れあいみたいなことはあったけど……
瀧川君と?
ムリムリムリムリーーーーーー!
一人脳内妄想パニックに陥っていると、また頭をはたかれた。